|
CSR、環境経営に係わる環境コミュニケーション・環境教育について、
その手法やその業界別傾向、求められる要素等を当社の独自の調査と視点で毎月お届けするメルマガです。
|
仝仝仝仝仝仝仝仝仝仝仝仝仝仝仝
~人と人、人と自然とつなぐ~
SPF通信2005-vol.3-
2005.9.20発行
仝仝仝仝仝仝仝仝仝仝仝仝仝仝仝
SPF通信担当の海老根です。
先日、実家から新米が送られてきました。
まだまだ日中は暑いですが、
気がつけば日が暮れるのも早くなり、
少しずつ秋を感じられるようになりましたね。
◇◆◇ 本号の目次 ◇◆◇
1.コラム
二酸化炭素排出削減の壁
~問われる!企業の選択~
2.ブログ「寄り合いひろば」
~企業は森林ともっと関われるのでは?~
3.環境イベント・セミナー情報
(1)森林環境教育戦略会議2005 in 白川郷
~これからの森林環境教育 白川郷宣言~
(2)2005年度 市民環境講座
~環境問題が求める「思考の転換」~
***************************
二酸化炭素排出削減の壁
***************************
9月8日の東京電力の発表よると、「クール・ビズ」による電力削減効果は、
7000万kWh程度と試算されるそうです。
日本経済新聞の調べでは、この7000万kWhというのは、
一般家庭の1カ月の消費電力に換算すると約24万軒分にあたり、
その火力発電の減少に伴って減った二酸化炭素(CO2)の排出量は
2万7000トンになるといいます。
日本経団連の調査では、8割以上の企業が
オフィス内部での省エネ活動の実施したそうです。
その削減効果が7000万kWh。
塵も積もればといいますが確実に効果はあったようです。
しかし、あるメーカーの担当者の方によると、
やはり社内全体で見た時に、
オフィスでの省エネによる電気消費量削減はほんのわずかで、
実際には工場などによる生産工程での使用する割合が大幅を占めていると。
しかし、品質管理上の問題で、温度や湿度を一定に保つため、
これ以上の削減することが難しいそうです。
「できることはもちろんする。
しかし企業として商品の品質を落とすわけにはいかない」
これが企業として当たり前の「二酸化炭素排出削減の壁」です。
--------------------------
問われる!企業の選択
--------------------------
最近ではこうした企業の悩みを見越してか、
大手商社が資源・エネルギー分野を中心とする
中途採用を本格化する動きが目立ってきたそうです。
つまり、排出権取引を始める企業が増えるのではないかと
予想しているわけです。
一方で林野庁は京都議定書で約束した削減目標(2012年までに6%)
のうちの森林が担う役割3.9%という数字を、
このままのペースでは大幅に下回る(2.9%)と見込んでいます。
日本にはこんなに森林があるのになぜ?と思うかもしれません。
それは二酸化炭素の吸収率には「森林の成長量」が大きく影響するからです。
木も人間と同じで生まれて20年ぐらいまでに
たくさん二酸化炭素を食べて成長すのですが、その成長期には
立派に成長するように面倒を見てあげなければなりません。
つまり森林で二酸化炭素を効果的に吸収させるには、
植えるだけでなく、一本一本が大きく成長するように、
枝打ち※をしたり、間伐※したりという人の手が必要なのです。
また、細く弱って枯れてしまった木からは、
土に返る際、逆に二酸化炭素を排出してしまいます。
そうならないためには、立派に成長した木や
その育成過程に間引かれた間伐材を家具や家などに加工し
使い続けることで二酸化炭素を閉じ込めておく必要があるのです。
木を「育てる」「使う」。
今、社会全体で協力しなければならないのはこの部分です。
さて、あなたが「二酸化炭素排出削減の壁」に当たったら、
どのようなを選択しますか?
「排出権取引で済ます」という他にも
「森林による二酸化炭素の吸収・固定に協力する」という
選択肢もあるのではないでしょうか。
確かに外国の排出権を買うのは簡単です。
コストや時間もそれほどかからずに済むかもしれません。
しかし、森林は二酸化炭素の吸収源だけではなく、
持続可能な資源、水、空気、土、伝統文化、癒し、生物多様性など、
そこには私たちの暮らしに必要な多くの機能があります。
今まで以上に社会的責任が問われる企業にとって
どちらを選択するかは、その企業価値に間違いなく影響してくるでしょう。
※「森林と二酸化炭素の関係」 「枝打ち」「間伐」に関しては
林野庁HPをご覧ください⇒ http://www.rinya.maff.go.jp/
***************************
ブログ「寄り合いひろば」
***************************
森林と里山の保全・有効活用を本気で考えるブログ「寄り合いひろば」。
http://tsubuyaki.sp-farm.com/
寄り合いひろばの今回のテーマは、
「企業は森林ともっと関われるのでは?」 です。
企業の取り組みで「植林」が人気があるのはなぜ?
という疑問から、企業の多様な取り組みを提案しています。
また上記、コラムを読んで森林への取り組みに関心をもった方は
具体的にどういう関わり方ができるか、
↓こちらを読んでみてください。
http://www.sp-farm.com/moriduku.html
***********************************
環境イベント・セミナー情報
***********************************
※このコーナーではHPの「環境イベント・セミナー情報」掲示板から
ピックアップした情報を掲載しております。
下記の詳細、その他の情報、またイベント情報の提供は
こちらへ⇒ http://sp-farm.com/bbs/patio/patio.cgi
-----------------------------------------
森林環境教育戦略会議2005 in 白川郷
~これからの森林環境教育 白川郷宣言~
------------------------------------------
これまでの森林環境教育の普及に向けた取り組みや
活動をふりかえるとともに、森林関係者や環境教育の実践者、
関心がある人、さらにより広い人を対象にメッセージを届ける専門家
たちとの協働により、今後の展望と戦略を練る会議です。
◆主催/全国森林組合連合会
◆日時/11月10日(木)14時00分 ~ 11日(金)14時30分
◆場所/トヨタ白川郷自然学校(岐阜県)
◆参加費/13,000円(1泊3食 資料代含む)
詳細⇒ http://sp-farm.com/bbs/patio/patio.cgi
-------------------------------------------------
2005年度 市民環境講座
環境問題が求める「思考の転換」 -モノは考えよう!-
-------------------------------------------------
少子高齢化を踏まえ、環境問題を様々な角度から見ていきます。
◆主催/NPO法人 環境ネットワーク・文京
◆日時/全5回 (2005/10/1、11/19、12/3、2006/1/14、2/11)
◆会場/文京シビックセンター B1F 生涯学習センター
◆受講料/1回 500円(中・高生100円)
全コース(5回)申込み 2,000円(中・高生400円)
詳細⇒ http://sp-farm.com/bbs/patio/patio.cgi
『SPF通信』2005.9.20発行
登録/解除 : http://www.sp-farm.com/melma.html
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
(有)エス.ピー.ファーム/S.P.Farm(担当:海老根)
TEL 03-5283-6531 FAX 03-5281-5501
〒101-0052千代田区神田小川町2-14 KT小川町ビル4F
E-Mail : s.p.farm1@nifty.com
ホームページ : http://www.sp-farm.com/
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
★(有)エス.ピー.ファームは
企業の環境対策や環境コミュニケーション、環境プロモーション、
企業内外の環境教育に関するプランニング及びプロデュースするとともに、
日本の森林と里山を保全し、有効活用する
新しい社会・経済システムの構築をめざしている会社です。
Copyright (c) S.P.Farm All rights reserved.
|
|
|
このページのトップへ SPF通信のページへ戻る
|
|